とある事情で一戸建てから、マンションに移り住むことになった子持ちの夫婦。将来のことを考えての決断でしたが、後にこの選択を大きく後悔するようになります。そしてせっかく購入したマンションを手放すことに。
その原因は音に関するトラブルでした。一体何があったのか?
・元々は一戸建てに住んでいた夫婦
元々は一戸建てに住んでいた0歳児の子供を持った夫婦。将来を考えて、マンションで暮らすことを決意します。
一戸建てを手放したのは、自分たちの将来を考えたから。周りのお家はこども達も独り立ちをし、老夫婦二人で大きな一戸建てを持て余している人たちがほとんどでした。
古くなってきた一戸建ては、何かとメンテナンスが必要で経済的負担が大。せっかく2階にも部屋があるのに、めったに利用していないとの声も聞きます。
その理由は老夫婦の足腰が悪くなり、2階に上がっていくのが難しくなっていくからです。広々とした一戸建てに住んでいても、いずれは持て余すようになる。そう考えた夫婦は、マンションに移り住むことを決意します。
理想と夢を持ち、妻の職場・夫の職場からも近く、保育施設も多くある地域。子育てしやすい立地にあるマンションに、夫婦は満足してずっと暮らしたいと感じ始めます。
・上からの音が気になるように
念願のマンションに移り住んでからしばらくすると、妻はあることに気がかりを感じるようになります。それは音の問題。上の階から毎日のように、大きな音がしていたのです。
昼間はもちろん、夕方ごろにも響いてくるような大きな音が発生。おかげで子供を寝かしつけても、すぐに起きてしまいます。直接文句を言うと角が立つと思い、管理人に注意してもらえないかとお願い。
一時的には静かになりますが、またすぐに元に戻ってしまいます。子供が寝ている間に、家事を済ませたいのに・・・マンションは音が響くと聞いていましたが、ここまでとは思ってもいませんでした。
・子供の様子にも変化が発生
妻のイライラが伝わったのか、子供が元々神経質な性格なのか。音がしていないときでも、子供が激しく泣くようになります。元々は大人しい子で、めったに泣くことはなかったのに。
子供の不安定な様子に、妻も不安になり夫に相談します。夫が上の階の住人に音が大きいことを説明。何度もお願いに行きますが、ちっとも解決しません。そのうちに、妻が体調の変化を感じるように。
夫婦はマンションを売却して、一戸建ての生活に戻ります。将来のことを考えて、マンションを購入したのに。人生は分からないものです。
・マンションは音トラブルが発生しがち
この夫婦の何が悪かったのか?もちろん上の階の住人も原因ンでしょうがが、夫婦のマンションに対する理解の薄さも原因だったように感じます。マンションは、多くの人が住んでいます。
その中には、音に対する感覚が乏しく人の言うことに耳を傾けない人も。マンションに住むなら、特に音トラブルがあることを前提に選んでいく必要があります。マンションの中には、防音に特化したタイプも。
また住人に対して、厳しいルールを求めているマンションも存在します。そういったマンションなら、夫婦が悩むこともなかったかもしれません。
マンションを購入する際は、そのリスクも考えて慎重に選ぶようにしましょう。
家を買う前にやっておきたいたった3つの準備 (単行本・ムック) / 荒村泰啓