「親が年齢を重ねて、別々に遠くで暮らすのが心配になってきた」そういった理由から、二世帯で住宅に住む人もいます。しかしあらかじめ二世帯で暮らすことの注意点を知らないと、さまざまなトラブルに発展する可能性も実はあるので注意しなければなりません。
この記事では、二世帯で暮らすことでトラブルが発生する原因・トラブルを未然に防ぐために考えたほうが良いことを紹介していきます。二世帯での住宅といっても、さまざまな問題が発生しますが、原因を知っていれば対策が可能です。
二世帯での住宅リフォームを検討している人は、記事を参考にしてみてください。
キッチンを共用で扱うか別にするか
通常、玄関が別々な二世帯住宅では問題ないのですが、同じ屋根の下の二世帯での暮らしは、親夫婦とトラブルになりがちです。まずはキッチンの共用問題です。キッチンの使い方は人それぞれ。食器を自然乾燥させる人がいれば、布巾で拭きたい人もいます。
ほかにも賞味期限をしっかりと守りたい人・おおらかで気にしない人。キッチンには使う人に価値観が現れます。
感覚の違いはトラブルの元。時には大喧嘩に発展する可能性があります。キッチンに対する感覚が親夫婦と似ているかを、事前に確認するようにしましょう。
風呂場・トイレは一緒に使う?
キッチンの次に問題になるのが、風呂場・トイレの問題。住んでいる人が増えると、風呂場・トイレを使うタイミングが一緒になってしまうこともあり、トラブルの元になります。
嫁が入浴しようと思ったら、義父が入っていた。朝トイレが込み合って、順番が回ってこない。こういったトラブルは、人数が増えるほどに増してきます。
最初から親夫婦が使う風呂場・トイレを分ける二世帯住宅にしておけば、こういったトラブルは回避できます。
やはり玄関を別にする二世帯住宅か…
一緒に住んでいるからこそ、ある程度の距離は大切。同じ家に住んでいても、玄関を別にしている二世帯住宅も少なくありません。玄関を別にすることで、気持ちが切り替えられる。
また出かけるたびに、見張られているような気分にならずに済む。そういった人もいるのです。玄関を別にする場合は、どの位置に設置するのか?考えていく必要があるでしょう。
二世帯で暮らすために家をリフォームする際には、家族で事前に話し合っておくことがとても重要
二世帯住宅でトラブルにならないためには、何よりも事前に家族で話し合っておくことが大切です。キッチンは分けるのか一緒に使うのか?
どこまでを共用にすれば問題がないのか?事前に話し合うことで、二世帯での住宅のトラブルを防げます。1度リフォームをしてしまうと、後からやり直すには大きな時間と費用が必要です。
親夫婦と二世帯住宅について、真剣に話し合う時間を取るようにしましょう。
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