皆さんは「遺品整理」と「特殊清掃」という言葉を聞いたことがありますか?
どちらも人が亡くなった時に聞く単語ですが「言葉の差がわからない」という人も
多いと思います。
また亡くなった時にしか行わないため、あまり周りで詳しい人もおらず、人生の中でも
多くは経験することはありません。
しかし人が亡くなるというのは急に起こりうることです。そのため、知識としてしっかりと学んでおくことをおすすめします。
大切な人が亡くなったら辛い思いがありますが、最後まで面倒を見るのが親族の務めです。
今回は遺品整理と特殊清掃の違いについてお伝えしていきます。
●こんな人に読んでほしい記事です
・遺品整理と特殊清掃の違いは?
・それぞれの内容を詳しく知りたい
遺品整理とは?
遺品整理とはその名の通り、故人の持ち物や家財など残された親族が行うことをいいます。
家具や家財だけではなく、不動産や預金通常なども遺品整理として分類されます。
そのため、一言で遺品整理といっても幅が広く、一人ですべての作業を行うのは非常に困難です。遺品整理を業者が作業、手配等をやることを簡単にまとめてみました。
1.遺品の仕分け
2.家の掃除・解体
3.車などの資産整理
4.ごみの処分
5.不動産の売買
6.役所への届け
7.預金通帳の確認
8.相続税の申告
9.負債がないかの確認
こちらは簡単にまとめているため、他にも遺品整理としてしなければならないことがあるかもしれません。
非常にやることがあるため、一人で行わず周りの人に助けてもらったり、難しいようであればプロの方に依頼をするのも一つの方法といえるでしょう。
特殊清掃とは?
特殊清掃とはその名の通り「清掃」を行います。人が亡くなる時にすぐに見つかるとは限りません。
近隣住民から「異臭がする」という報告を受けて遺体が見つかるというニュースを見たことはありませんか?
近年は核家族化が進んでおり、一人暮らしの孤独死が増加しつつあります。そのため亡くなった後にすぐに遺体は見つからず、腐敗してから見つかるというケースも増えています。
遺体が腐敗すると非常に強烈な異臭を放ち、部屋全体に蔓延することになったり、血が出ている場合は、床に血がべっとり染みついているケースもあります。
こういった「特殊な状態の現場」を原状回復するように清掃するのが「特殊清掃」といいます。
●特殊清掃をお願いする状況
1.遺体が数日間見つかっておらず、部屋全体に匂いが充満しているとき
2.血などが床に付着しているとき
3.遺族でも部屋に入るのを躊躇する状況にある時
部屋に入るのは危険?
特殊清掃が必要な部屋に一般の方が入るのは非常に危険です。
異臭がするため気分が悪くなるのはもちろん、菌やウイルスが部屋に蔓延している可能性があります。
プロの業者でも完全防備をしてから、特殊清掃を行います。そのため一般の方は立ち入らないことをおすすめします。
特殊清掃が必要になると物は売れない?
特殊清掃が必要になるということは、そこにある家具や家財にも匂いが付着しています。
私たちが思っている以上に遺体の腐敗臭はあるため、一度しみついてしまうとなかなかとることができません。
そのため、最新家電でも値段をつけて売ることができないケースがほとんどです。
腐敗臭が強いものは特殊清掃終了後に、不用品回収業者などの専門業者に依頼をして
処分をしていきましょう。
特殊清掃をした後に遺品整理をするのが一般的
特殊清掃はあくまで「清掃」であるため、遺品整理は行いません(オプションで整理する業者もあり)
そのため清掃が終わった後に、身内が遺品整理をするのが一般的です。もちろん、清掃後も100%匂いが取れるとは限らないため、十分に注意をして遺品整理を行ってください。
もし難しい場合は、プロの業者に依頼をすることをおすすめします。