実は、キッチンの間取りで失敗する家庭が多いことを知っているでしょうか。最初は大丈夫だと思っていたのに、徐々に不自由さを感じてきた・・・こういった家庭が少なくありません。

キッチンは家の中で、重要な役割を果たすスペース。失敗は避けたいですよね。この記事では、キッチンの間取りの失敗例を紹介していきます。キッチンの間取りに悩んでいる人は、参考にしてみてください。

想定していた家具がキッチンに入らなかった!

「お気に入りの家具があるので、新居のキッチンに導入したい」そんな風に考える夫婦も、中にはいます。しかしこの夫婦の場合は、大切なことをしていませんでした。予測が甘かったのです

それは気に入った特定のブランドの家具が配置されるのを、前提とした間取りの設計です。同じタイプの家具でも、ブランドによって高さや横幅は異なります。

そのため一般的な間取りを想定していると、家具が入らない事態が発生する可能性も。この夫婦は、家具の高さ・横幅・奥行きを計測して、間取りに反映させる必要がありました。

最終的には、リフォームによってお気に入りの家具を設置することに成功。しかし本来なら必要がなかった費用を、支払う結果になったのでした。

想定外だった…食材や食器が入るスペースが狭すぎる

食材や食器を入れるスペースに対して、注意することも大切です。家の設計時には、問題を感じていなかった夫婦。しかし実際に暮らし始めると、食材や食器を入れるスペースが狭いことに気づきます。

シンクの下のスペースには食材がほとんど置けず、備え付けの棚には前の家で使っていた大皿が入らない・・・実際に暮らしてみると、想定していなかった事態が起こり始めます。

前もって食材をたくさん保管する設備を設置しておく、備え付け予定の棚の奥行や横幅を確認しておく。こういったことができていたら、失敗を防げた可能性が高いはずです。

コンセントの数が少ない

キッチンで意外に起こりがちなのが、コンセントの数の問題です。キッチンというと、シンクの周りや収納を重視しがち。しかしコンセントの数にも着目しておかないと、こんな事態が発生する可能性があります。

・最低限の数の家電しか使えない

・新しい家電を購入したら、すでにある家電の電源コードを抜く必要がある

・家電を移動させなくてはならない場面がある

コンセントの数を、途中から変更するのは構造上の配線の問題やマンションでは使用アンペア数の制限の関係もあって大変です。物件の購入段階で、考えていくようにしましょう。

キッチンの使い勝手は人それぞれ!熟考することが大切

キッチンの使い勝手は、人それぞれ異なります。とにかく広いのが好き・収納スペースの多さを重視したいなど。人によってさまざま。一般的にこれが良いとは言い切れない部分があります。

だからこそ大切なのは、キッチンの間取りについて家を建てる前に熟考すること。「自分が料理をするとしたら、何があったら嬉しい」「どこにあったら、家事がスムーズに進む?」

実際の暮らしを想定して、キッチンの間取りを決めていくことが大切です。

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