マンション総合調査から見る悩み,問題
分譲マンションの特徴といえば、自宅といっても、専有部分と共用部分が分かれていることではないでしょうか。
専有部分は比較的自由に使用することができますが、共用部分の使用については管理規約、使用細則に従わなければいけません。
このように戸建とは違う分譲マンションには、分譲マンションであるがゆえの問題があります。
今回はその問題をまとめてみました。
直近の平成25年度のマンション総合調査(国土交通省による管理組合や区分所有者のマンション管理の実態を把握する実施した調査)によると、区分所有者の高齢化についての問題がダントツで、以下は、管理について無関心な組合員や役員のなりて不足、修繕積立金不足問題や大規模修繕工事の実施問題、居住者のマナーが挙げられています。
具体的な悩みや問題事例に対する対策はあるのか?
では、具体的な悩みや問題にはなにがあるでしょうか…
・管理会社への不満や管理費の妥当性の問題
➡管理会社への不満の解消には、現状での委託契約の見直し、
併せて管理費の見直しを行い解消することになります。
・居住者マナーや滞納問題
➡ペット問題、騒音問題、共用部分の規約違反問題等がありますが、騒音については
個人間での問題となり、管理会社が関与することは難しいので弁護士を代理人として解消にあたります。
ペットは一代限りの飼育条件やペットクラブの設立でモラルの向上を目指すこととなります。
規約違反や滞納問題では法的処置を最終的には考慮します。
・雨漏り、水漏れの建物について問題や大規模修繕工事、修繕積立金不足問題
➡通常は雨漏り、水漏れに対して一般的に管理会社が保険金請求を行うことでしょう。
修繕積立金不足については専門家による長期修繕計画の見直し。
大規模修繕工事についてはマンション管理士や設計コンサルタントによる支援を受けることになるでしょう。
・管理組合運営問題
➡役員のなりてが不足する場合は、マンション管理士を含めて
専門家による第三者管理者方式の利用。
賃貸化による外部所有者の増加については役員活動協力負担金の徴収があります。
悩みや問題の解消には専門家の活用も必要
管理会社や管理費に対する問題解消には、マンション管理コンサルタントやマンション管理士。
大規模修繕工事や長期修繕計画に対する問題解消には、建築士やマンション管理士。
滞納問題やマンション内マナー違反に対する問題解消には、弁護士やマンション管理士。
管理費や修繕積立金の運用や税務に対する問題解消には、税理士やマンション管理士
以上などが挙げられます。
このように問題解消にはマンション管理士が共通します。各種問題に対しては、
マンション管理士が精通していて総合的な問題解消に向けて
ワンストップサービスで行うことができるでしょう。
まずは、マンション管理士へ相談することが有効であることが
分かっていただければ幸いです。