アパートやマンション、一戸建てなど、物件を選ぶ際の判断基準として重要な要素の1つに駅までのアクセスにかかる時間というのがありますよね。

しかし、「駅徒歩5分」と書いてある物件を選んだのに、実際に歩いてみたら7分や8分ほどかかってしまった…というのはよくある話です。

そこで今回は、不動産の額面にある駅から物件までかかる時間はどういう基準で決められているのか?という点を解説していきたいと思います。

実際に歩いて測った時間ではない

不動産の額面に記載する駅からの時間は、実は実際に歩いて計測した時間ではありません。

時間表記の基準では、80mの距離を1分かかるものとして扱っています。また、1分未満の時間に関しては切り上げて1分という扱いになっています。

これは不動産の表示に関する公正競争規約に定められているものですので、どこの不動産会社でも同じ基準で計算しています。

ちなみに、80mを1分で歩くという基準はハイヒールを履いた女性の歩く速度を想定して設けられた基準なんだそうです。

時速換算すれば4.8kmということになりますので、歩くスピードとしては少し速めな感じですね。

踏切や信号は考慮しない

時間表示の基準として、踏切や信号などによる待ち時間は考慮しないという点にも注意が必要です。

信号や踏切での待ち時間を加味して測定すると、その都度かかる時間が変わってしまうのでこの点は仕方ないことと言えます。

そのため、駅までの道程で信号や踏切などがある物件の場合は、実際にかかる時間は表記されているものよりも少し長くなると考えてもいいでしょう。

出入り口までではなく、敷地内までの時間

物件の額面に表記されている特定の施設までのかかる時間というのは、その施設の出入り口までの時間ではなく、あくまでその施設の敷地内に到達するまでの時間となっています。

そのため、駅ばかりではなくスーパーやコンビニなどへの時間もあくまで敷地に入るまでにかかる時間となっています。細かいポイントではありますが、こうした点にも注意が必要です。

まとめ

今回は不動産の額面にある駅から物件までかかる時間を決定している基準について解説させていただきました。

不動産の額面に表記されている駅までの時間というのは

・実際に歩いて計測時間ではない

・信号や踏切の待ち時間を考慮していない

・あくまで敷地内に入るまでの時間

など要素があるため、実際にかかる時間は表記されているものよりも少し長くなると考えるのがいいでしょう。

また、駅から物件までの道程に信号や踏切がいくつあるか?という点についてもしっかりチェックしておくと良いでしょう。