マンションのリフォームには、一戸建てとは異なる困難が付きまといます。マンションのリフォームの際に注意するべき点を知らないと、後でトラブルに発展する恐れも。
マンションのリフォームでトラブルが起こる前に、事前に注意するべきポイントを知っていきましょう。あくまでマンションの一室を所有しているだけで、すべてが自分の物ではありません。
他者もかかわっているのを意識すると、リフォームのトラブルを避けることができます。
すべての場所をリフォームできるわけではない
マンションのすべての場所をリフォームするのは、難しいといえます。それはなぜか?
マンションには共用部分が多く、自由に手を加えることができないからです。たとえばマンションの構造耐力上、むやみに壁に穴をあけたり、無くしたりすることは、マンション全体の構造上のバランスを崩してしまう可能性があるため、非常に危険なリフォームとなります。場場合によっては、管理組合から損害賠償や原状回復を求められてしまいます。
このようにマンションの共有部分には、自由にリフォームできない場所は多く存在します。共有部分をよく知らずにリフォームをしようとすると、大きなトラブルになる場合になります。
リフォームできる場所・できない場所については、事前に調べる必要があるため、マンションリフォームに詳しい工務店等に依頼する必要があります。
管理組合に申請などをする
マンションをリフォームする際は、まず管理組合に申請するようにしましょう。マンションは構造上、壁一枚で区切られています。リフォームのために工事をすれば、大きな音が周りの住人の迷惑になるケースも。
遮音性のある床材を部屋に使うといった、一定のルールが存在している場合もあります。まずは管理組合に申請を行い、リフォームに関する説明を受ける必要があるのです。
マンション管理組合に対して説明する
リフォームに関して、どんなに軽微な工事でも管理組合に話をしておくことが重要です。多くのリフォーム会社では、工事の際に発生する音に対して細心の注意を払っています。
しかし全く音が響かない状態にするのは、ほぼ不可能。そのため音によって不快感を抱いた住人との間で、トラブルが発生する恐れがあります。
あらかじめ管理組合に説明しておけば、音によってトラブルを起こす可能性は軽減することができるでしょう。
仮住まいは早めに探すことが大切
最も注意するべきなのが仮住まいの準備です。リフォーム工事をする間は、仮の住まいで寝起きをする必要があります。
簡単に仮住まいが見つかれば良いですが、時期によっては最悪、難しい場合も。リフォームと仮住まいの計画は、セットで早めに用意しておく必要があります。
職場から近い・駅から近いなど、現在の暮らしに支障が出ない仮住まいを探さなければいけません。
積算資料ポケット版リフォーム編(2020) 設計事務所・工務店必携 特集:次世代住宅ポイント制度/住宅の耐震化/老後に備える健康 [ 建築工事研究会 ]