夫婦が家の購入をきっかけに共働きに。安心して働くために、子供を学童保育に預けたものの思いもよらぬ大誤算に遭遇します。学童保育には、見えないルールが存在するとのこと。
共働きを予定している人は、参考にしてみてください。
・家のローンを返済するために共働きを選択した夫婦
妻は元々専業主婦でしたが、家の購入と同時に共働きを選択。小学1年生の子供を、学童保育に入れることを決意します。前もって施設に行って様子を見たところ、内装がきれいで周りも片付いている。
また支援員の人たちも優しそうで、安心して子供を預けることができると感じます。妻は子供を預けながらバリバリと働き、順調に毎月のローンを返済。学童保育を利用して良かったと考えるようになります。
・学童保育のデメリット
子供を学童保育に通わせるようになって2年。妻は学童保育のデメリットといえる部分を、知るようになります。まず子供の学習習慣が身につかない点。学童保育では、基本的に子供たちが自由に過ごしています。
つまり勉強の指導をするプロがいるわけではなく、学童の保育を目的にしています。性格にもよるのかもしれませんが、実際のところ、子供の勉強習慣が身につかず、テストの点数が徐々に落ちたと聞くこともあります。妻が専業主婦だったころは、しっかりと勉強を見ていたので成績が下がってしまったら・・・
また学童保育で使われている施設は狭いので、子供の成長と共に窮屈に感じるようになりました。最初は見えていなかった部分が、気になるようになってきたのです。
・子供が学童保育を嫌がるように
ある日、子供が学童保育に行きたくないと言い始めます。理由を聞くと、自分と同じ年齢の子たちがいなくなってきたから。確かに周りを見ると、学童保育に預けられている子供たちは1~2年生が中心。
3年生の時から学童保育をやめる子も多くなります。考えてみれば、支援員の人たちの視線も1~2年生のころと比べると変わってきたような気もします。どうやら子供が3年生になると、自立した子供のように対応するようになるため、子供はそんな施設内の雰囲気を今までとは違い繊細に感じとっていたのでしょう。
つまり、子供の成長とともに居づらくなることもあるのではないでしょうか。
3年生になっても学童保育に通っているのは、まれな地域もあります。確かに学童保育は共働きの夫婦にとって、頼りになる存在。
しかしながら、ある程度大きくなってき子供の気持ちも複雑なものもあるのではないでしょうか。
本当は6年生まで子供を通わせて、安心して仕事がしたい。しかし妻は子供の要望と周りの空気に負けて、学童保育を退所。子供に家の鍵を持たせて、仕事に出るようになります。
子供が1人で家にいることに対して、不安を感じながら・・・
・学童保育は小学3~4年で終わらせるのが一般的みたい
本来なら小学6年生まで、子供を預けることができた学童保育。しかし実際は、小学3~4年で退所するのが一般的になっているため、小学6年までは少なく、預けられている子供の気持ちも、まわりには友達がいないってこともあり、学童保育を嫌がることがあるようです(好きな友達と連絡して遊ぶ方が楽しい…)。
子供をずっと預けることができるから安心と思っていた妻や夫の考えからは、少々裏切られる形になったわけです。子供を学童保育に預ける際は、小学3~4年を目途に退所させることを予定。その後の預け先について、あらかじめ考えてから学童保育を利用する必要があります。
家を買う前にやっておきたいたった3つの準備 (単行本・ムック) / 荒村泰啓