夢だった広い庭付きの一戸建てを購入した共働きの夫婦。夢を叶えて、一戸建てでの暮らしを楽しんでいました。しかし暮らしていく中で、一戸建てならではの欠点を知って後悔。
夫婦が予定していなかった手間や費用がかかるようになります。夫婦は何に後悔したのか?詳しく紹介していきます。
・マンションではなく一戸建てを購入した理由
夫婦がマンションではなく一戸建てを選んだのは、広い庭への憧れがあったからです。大きな家と広い庭。マンションでは夫婦が理想としているような、生活を実現するのが難しい。
そのため庭が広いことを重視して、何件かの一戸建てを内見した後に購入を決意します。実際に暮らしてみると、広々とした家と庭に2人は感動。いくつも部屋があるので、子供が増えても安心です。
狭いアパートに暮らしていたときはイライラしていた妻も、大きい家に越してきた影響かいつもニコニコ。一戸建てを買ってよかったと、夫婦は思います。
・家が生き物であることを知る
家を購入してから5年程度は、これといって不満もなく過ごしていた家族。しかし10年を迎えたあたりから、家が生き物であることを知ります。家のさまざまな場所に、ほころびが見え始めたからです。
たとえば2人のお気に入りの大きな庭。一部をセメントに舗装していましたが、次第にひび割れを起こすようになります。しかもその隙間から、にょきにょきと雑草が。夫婦は対応に追われました。
一戸建てを購入しただけで、満足していた夫婦。これからは、現実に向き合っていくことになります。どうしてこんなことに・・・
・家はメンテナンスが必要な財産
コンクリートは一般的に、10年程度が経過すると耐久度が下がっていきます。そのため10年を目安に、業者に施工をお願いする必要があるのです。
コンクリートで広い範囲を舗装するとなると、費用が大変。また同じ時期に外壁塗装や部屋の壁紙といった、さまざまな部分に摩耗が見られるようになります。
一戸建てをきれいな状態に保つためには、家主が定期的にメンテナンスすることが重要です。対してマンションの場合は、共有部分が多く家主だけが修繕の費用を負担するケースはまれ。
また一戸建てのように業者の選定から、管理までを1人でするケースもほとんどありません。この夫婦は、メンテナンスを面倒だと感じるタイプです。
2人の場合は、広い庭をあきらめてでもマンションを購入したほうが良かったのかもしれません。
・家の購入は計画的に
マンションと一戸建ては、同じ家でも全く異なる特徴を持っています。そのためどうしても向き不向きが発生しがちで、選択を間違うと後悔する可能性も。
家を購入する際は、一戸建て・マンションの両方のリスクを知って冷静に対処していくことが大切です。
家を買う前にやっておきたいたった3つの準備 (単行本・ムック) / 荒村泰啓