犯罪からマンションを守る防犯カメラ事情

犯罪者のマンションへの侵入

マンション内での安全を守る一つとして、防犯カメラがあります。

以前より、警察や国土交通省では、急激な犯罪増加を止めるために防犯対策に力を入れていますが、完全にはなくなりません。

平成27年度の警察庁の統計によると、無施錠が41.3%、ガラス破り19.2%、その他錠破りや施錠開け、合鍵を利用したものとなります。

居住者の多いマンションでは、知らない人と廊下やエントランスですれ違うことはありますよね。
これを利用した犯罪者は、何食わぬ顔をしてエントランスから侵入するということです。

犯罪の巧妙化が進んでいます。

防犯カメラの設置は、威圧的効果を狙ったものとして考えられている事情が多いのですが、犯罪の巧妙化に合わせ、技術開発の発展を住宅関連機関に期待したいです。

防犯カメラの寿命

防犯カメラの耐用年数、寿命はどのくらいなのでしょうか。

リース契約にて使用する場合には、およそ5~7年というところでしょうか。

機器は、消耗品で作られている部分が多いと思います。
これを、継続的に保守管理をして、10年程度ではないでしょうか(当然にそれ以上も可能)。

防犯カメラを長持ちすさせるには、当然ですが、保守管理、工事費をケチらないことでしょう。

雨掛かり部分や直射日光が当たるような防犯カメラは劣化が早く、対策が必要となります。

また、防犯カメラ本体以外でも配線が劣化し、ショート、波及して本体が故障することも多くあります。

そのような事情を含め、信頼できる業者との入念な打ち合わせを行いながら、貴マンションにあった設置、検討が必要となります。

防犯カメラの性能

最近の防犯カメラの性能は日新月歩であり、アナログからハイスペック防犯カメラと移り変わっています。

カメラの解像度も以前に比べると格段と上がり、撮影された人の顔が分かってしまうのは当然で38万画素から130万画素以上のもが標準的考えで、200万画素を超える防犯カメラもあります。

また、広角レンズのものや赤外線を照射して、暗闇でも撮影ができるものがあります。

プライバシーを守る防犯カメラ細則

解像度が上がることによって、威圧的効果だけでなく、犯罪者の特定も確実なものとなるでしょう。

しかし、同時に考えられる問題として、居住者のプライバシーの問題があります。

常時、録画された映像がいつでも見られる状態であれば、自分の生活が撮られることに不安を感じる居住者もいることでしょう。

そこで必要となるのが、防犯カメラの取扱いのルールを定めた「防犯カメラ運用細則」です。

事件や事故が起きた場合の警察署や消防署への協力や理事会承認のもと、立ち合いを求めての閲覧等の基本的ルールを定めます。

マンション内での犯罪から守る防犯カメラですが、防犯のみの問題だけでなく、共同住宅であるからこその問題もあります。

上記の細則や防犯カメラの最新事情についての情報は、専門的で分かりにくい部分が多いことでしょう。

そのような場合にまずは、マンション管理士や管理会社等に、気軽に相談してみてはいかがでしょうか。