土地を購入する際には一体どれくらいの価格で販売されているかももちろん重要ですが、それ以外にも意識しなくてはいけない価格があります。
そこで今回は
・固定資産税評価額
・路線額
・公示額
・実勢額
の4つについてご紹介させていただきたいと思います。
固定資産税評価額とは何か?
まず最初は固定資産税評価額とは何か?という点についてです。
固定資産税評価額というのは、固定資産税を決定する際の基準となる額のことです。
固定資産税は基本的にこの固定資産税評価額×1,4%を基準にして計算されます。
土地の場合、固定資産税評価額は基本的に土地の時価の約70%ほどの額になることが多いですが、面積や土地の形状、道路との接し方など様々な条件によって金額は変化しますので、注意が必要です。
路線額とは何か?
次に路線額について解説していきます。
路線額(または路線価)というのは土地にかかる税金を計算するための基準となる価格のことを指します。
一言に路線額と言っても「相続税路線価」と「固定資産税路線価」の2種類がありますが、単に路線額・路線価と言われる場合は前者の相続税路線価と考えていいでしょう。
例えば親族が亡くなってしまい、土地を相続する場合は土地の価値に応じた相続税を納める必要がありますが、土地の価値というのは土地毎に違うので計算するのが困難です。そこでこの相続税路線価という基準を設け、計算を分かりやすくしているということです。
路線価は毎年1月1日に国税庁から公表されますので、必要な場合時に必ずチェックできるようにしておきましょう。
公示額とは何か?
次は公示額についての説明です。
公示額というのは地価公示法に基づいた上で土地鑑定委員会が公表する土地の価格のことです。
毎年1月1日になると全国の都市計画区域等に設定されている標準値を複数の不動産鑑定士の方々が鑑定し、そこにさらに土地鑑定委員会が加わることによってこの公示額は設定されています。
公示額は主に公共事業に使われる用地の買収などをする際の基準として使用されている価格ですが、民間での土地取引でもしばしば基準として用いられています。
実勢額とは何か?
最後に実勢額について解説していきます。
実勢額というのは簡単に説明すると、実際に取引が成立する価格、不動産や土地の時価にあたります。
実際に取引が成立した時の価格がこの実勢額と考えればいいでしょう。
不動産や土地の広告に掲載されている価格というのは実勢額ではなく、あくまで売り手の希望価格ということになりますので注意しましょう。
まとめ
今回は
・固定資産税評価額
・路線額
・公示額
・実勢額
という4つの額についてそれぞれ解説させていただきました。
土地を購入する際は、販売価格だけではなく上記の価格についてもしっかり把握しておくことが重要です。
今回ご紹介した知識をぜひ、土地購入の際に活用してみてください。