老後の暮らしを想像したときに、どんな間取りの家なら暮らしやすいと思いますか。老後の暮らしに適した間取りと聞いても、ピンと来ない人が少なくないでしょう。

今は関係ないと思っていても、いずれは老後の暮らしが始まります。そんなときに暮らしやすい家を用意しておけば、日常のストレスを軽減しながら生活をしていくことが可能です。

この記事では、老後の生活に役立つ間取りの知識について分かりやすく紹介していきます。

玄関からキッチンまでを直線で結ぶ

老後の生活を楽しむためには、玄関からキッチンまでを直線で結ぶ間取りにしておくと便利です。年齢を重ねると足腰が弱くなり、ちょっと移動をするのにも困難を感じる可能性も。

また料理をしている際に、来客の声が聞こえずに困ってしまうケースもあります。玄関からキッチンまでが直線であれば、声が通りやすく来客時の「困った」を軽減することができるでしょう。

階段や段差をなくす

階段や段差は、老齢になって足腰が弱ってくると転倒による事故のリスクを高めます。「階段を上るのがつらくなってきた」「段差を越えるのが億劫」少しでも困難を感じるようになったら、早めにリフォームを検討することが大切です。

またできるだけ部屋の境をなくして、仕切り等で部屋を分ける間取りにしておくと暮らしやすくなります。

和室を用意する

年齢を重ねてくると座り心地が優しく、ゆったりと過ごすことができる和室を求める人も増えていきます。しかしフローリングから畳に変更するには、時間や予算がかかります。

老後の夫婦が施工会社への発注から、予算の用意までをすべて担うのは難しいケースも。そのため家を建てる・購入する段階で、畳のある部屋を用意しておくのをおすすめします。

たとえ1部屋でも畳のスペースがあれば、老後に夫婦2人でゆったりと過ごす。ほかにも孫が来た際に、ハイハイがしやすい状況を作ることができるなどのさまざまなメリットがあります。

老後を意識した間取りも考えてみること

年齢を重ねてくると、身体が衰えるだけではなく判断力も低下していくのが一般的。そんな中、老後を意識した間取りにしていくのは簡単なことではありません。施工業者の発注や担当者との意思疎通。

ほかにも施工状況のチェックなど、積極的な行動が求められます。元気でシャキシャキとした高齢者もいますが、みんながそうなれるとは限らない。

老後の暮らしやすさを追求するためには、心と身体に余裕があるうちに準備をすることを検討してみてください。

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