家を購入する際に、家の住みやすさを重視する夫婦は少なくありません。しかし重要なのは、家の住みやすさだけでしょうか。夫婦に起こった、思わぬ事態を紹介していきます。

・幼稚園に子供を預ける予定だったのに

夫婦で共働きをして、家のローンを返済していく予定なら子供の預け先も将来を見据えて検討することをおすすめします。そうしなければ、思ってもいなかった事態に発展する可能性も。

たとえばこんなケース。近くの幼稚園に子供を預けて、共働きをする予定で家を購入した夫婦。しかし社会経済の情勢が変わったことで、保育園や幼稚園へ親たちが殺到して子供を預けるのがとても難しくなってしまいました。

本来なら希望する幼稚園に入園させるところでしたが、家の近くにあるほかの幼稚園にも親たちが殺到。結局この夫婦は、家からも職場からも遠い保育園に子供を預けるようになります。朝は遠い保育園に子供を預けて、仕事終わりに迎えに行く。

周りの環境が変わるなか、子供が小学校に通うようになるまでの夫婦はこのサイクルを繰り返すことになるのです。どうしてこんなことになってしまったのか・・・

・特定の幼稚園を当てにしすぎたのが問題

昨今は、共働きの夫婦が多くなったことが原因で、幼稚園の空きが少なくなっています。たとえ何年か前はそんな傾向がなかったとしても、周りの状況が変わってその希望する幼稚園に入れなくなっている場合も。

そのため特定の幼稚園に固執するのではなく、いくつもの候補を決めて入園できるかどうかの傾向を探っていく必要があります。

また仕事をしながら子供の送り迎えをする負担を考え、交通の便の良し悪しも考えていくことが大切です。

・家を購入する際は将来のことをよく考える

家を購入すると、気軽にほかの地域に移り住むことが難しくなります。家のローンを払いながら生活を続けていかなければなりません。

家を売却するにしても、元の金額と全く同じ価格で売れることはほとんどありません。(土地の価格が上昇するなど、特殊なケースを除く)

家を購入する際は、将来的なプランや「もしこうなったらどうする?」といったリスクを考えることが重要です。

・これからの子育ては親戚付き合いも重要かも…

また家から遠い幼稚園や保育園に子供を預ける際には、親や親戚に子供の送り迎えを頼むといった工夫をしていくことも大切です。ただこの方法は、普段から親や親せきと良い関係を築けていないと難しくなります。

親や親せきともコミュニーケーションを密にする。たとえばお中元やお歳暮など、季節の行事では率先して親戚同士で集まることも大切にするなどの配慮が必要です(結構重要です。)。

この夫婦の場合、親や親せきと良い関係が築けていました。そのおかげで、週の2日は子供の送り迎えをしてもらえることになり、夫婦の負担が減ったと言います。

もしもの事態のために、普段から親戚付き合いは大切にするようにしましょう。

家を買う前にやっておきたいたった3つの準備 (単行本・ムック) / 荒村泰啓