そもそも家の外壁の重要性とは!?…あなたの家の外壁の種類を知りましょう

外壁はとても重要です。

外壁が担う役割は、美観だけでなく、住宅を雨や風から守るだけでなく、断熱効果によって室内の環境を一定に保つ重要な役割を担います。

そこで室内環境を守る断熱材だったり、雨による漏水から室内環境を破壊する外的要因から守るための先取防衛となるのが外壁塗装です。

塗装は外壁を美しく見せるだけでなく、外壁を塗料の膜で覆い、太陽からの紫外線からの劣化も守ります。

それだけ外壁塗装は重要となります。

外壁の塗料の耐用年数は10年ほどです。

アクリル系塗料は8年程、ウレタン系塗料は10年程、シリコン系塗料は10年~15年程、フッ素系塗料であれば15年~20年程となります。

…ではあなたのうちの外壁の塗装仕様は!?

詳しく知りたければ、設計図書や竣工図書のなどでの塗装仕様の確認やハウスメーカー、工務店への確認が必要でしょう。

でも、ちょっと待ってください。

あなたの家の外壁はどのような外壁でしょうか?

通常、戸建だったりマンション(大規模修繕工事時)の場合でも、塗装工事には50万から100万ほど(マンションは戸あたり)の予算が必要となってきます。

詳しくお住いの家の外壁の事情も知らず、施工業者への注文は危険すぎるのではないでしょうか?

工事の施工見積もりにあたっての相見積(数社からの見積をうけてから施工業者を選択)を行なった場合には、戸建では何十万、マンションであれば何百万との差が出ることは当たり前だと思って頂きたいと思います。

そこで、まずは家の外壁はどのような材質なのか、その材質による将来の危険性はどのようなことが考えられるのか、はたまた塗装工事では家の外壁を守ることはできず、根本的に修繕工事が必要なのかといった判断が必要になるため、外壁についてこれから知らす基礎知識は、施工業者を選択する前の準備としてとても重要かと思います。

そこでまずは、建築の際に設計されるおもな外壁の仕様をいくつかお知らせいたします。

①サイディング…戸建ではよく仕様されるもので、外壁の表面に仕上げ材として固定されている板状のことをいいます。その固定された板状のものにタイル調や木目調、レンガ調などといった風合いのデザインが施されています。ボードは、窯業系や金属系、木質系があります。それぞれの共通する経年劣化は、ボードとボードの間の接着部分(シーリング材)の劣化や塗装の風化(チョーキング現象)、ヒビ(雨水の進入原因)や剥がれ、色あせなどがあげられます。

②コンクリートやモルタル外壁…外壁が砂や砂利、セメントによる凝結されたコンクリートをそのまま流し込んで固められて造られた外壁、またコンクリート材料から砂利を除いた左官コテで塗られたモルタル外壁です。これらの仕様はそもそも美観のための塗装というよりは、無機質なシンプル、自然な風合いといった外壁です。起きやすい劣化は、チョーキングやヒビ、色あせなどがあげられます。装飾の色による塗装というよりは、雨水の侵入を守るためにコンクリートの風合いを残したままの撥水剤やモルタル壁ではシリコン塗料を施工して外壁を守ります。

③タイル張り外壁…近年ではマンションの外壁のデザインにみられる仕様の外壁です。タイルは窯場で仕上げられたものです。外壁にモルタルなどで接着され、経年劣化すれば剥がれ落ちることもあり、とても危険性をともないます。つまりは、タイル一枚一枚の目地モルタルが劣化するといったことがあるため、塗装ではなくタイルの張替や目地の補修といったことが必要となります。

④漆喰外壁…従来の戸建住宅に使われる外壁です。消石灰を原料としたものをモルタルの上へ塗り施したものが漆喰外壁です。経年劣化となるヒビ割れが起きやすく、再度塗り直す塗料は、同様に漆喰専用の塗料を施工します。

④吹き付け塗装外壁…こちらもタイル張りと同様にマンションでの外壁でよくみられることが多い外壁仕様です。スプレーガンを使用して塗装面に塗料を噴射して施工します。③のモルタル外壁の仕上げで塗装される方法でもあります。こちらも経年劣化は、チョーキングや色あせ、ヒビといったものになります。塗装面をケレン(塗装面の劣化を除去)して再度吹き付け直したり、塗装面にそのまま再度塗料を吹き付けて施工します。

外壁の劣化とその修繕方法とは!?

外壁は年数の経過とともに必ず劣化をします。

雨風にさらされたり、太陽の紫外線を浴びたり、場所によっては海が近い場合には塩害で外壁は経年劣化をします。

では、外壁はどのような劣化を症状が起こるのか、その修繕方法をご紹介しましょう。

チョーキング(白亜化)…外壁に塗装された合成樹脂の顔料が粉状になることをいいます。外壁を手で触ってみると白い粉が手に付着するはずです。当然に外壁の耐久性や耐水性の性能が低下しコケやカビが生えるだけでなく、ひび割れを起こすことにもなります。

…では修繕方法は?

①高圧洗浄でチョーキングを起こした顔料をしっかりと洗い流す。

②プライマーやシーラーといった下塗り剤を塗り、上塗り塗料を密着させるための下準備をします。この下塗りが不十分だと上塗りがうまくいかず、劣化をはやめてしまうことになります。

③そして最後に上塗りです。シリコンやアクリル、ウレタンなどの塗料をそれぞれの外壁に合う(既存の塗料、環境状況など)塗料を選びます。

ひびや破損…どのような外壁の素材でも経年劣化でひび割れが発生する可能性は高くなります。コンクリートやモルタル外壁などの場合には、乾燥による伸縮や地震などの要因でクラック(ひび)が発生し、クラックが幅0.3mm以上のものであれば、雨水がクラックから侵入し表面張力により内部まで浸透して中の鉄筋を錆させてしまい、構造上の耐力を失わせてしまう可能性があります。

…では修繕方法は?

① 高圧洗浄でしっかりと表面のコケやカビ汚れを落とす。

②0.3mm以下の髪の毛ほどのヘアクラックであれば塗装などの塗膜がのみが割れていることが多いので、その場合には構造的に問題はありません。問題は0.3mm以上のクラックの場合は、シーリング材補修します。

③仕上げにセメントによって肌合わせを行ないながら仕上げ塗りをします。

シーリング材のひび割れ…特にサイディング外壁の場合には、ボードとボードの接着部分のシーリングが一番早くに劣化が始まります。また窓や扉の接着部分のシーリングも剥がれていき、雨水の進入による漏水の被害の原因ともなります。

…では修繕方法は?

① 高圧洗浄でしっかりと表面のコケやカビ汚れを落とす。

②シーリングの補修には2種類あります。それは、「増し打ち」と「打ち替え」です。

「増し打ち」の場合は、既存のシーリングを取り除きはせず、その上から新しいシーリング材を充填します。安価に補修できるが最悪の場合には、ひび割れの再発を早めることにもなります。

「打ち替え」の場合は、既存のシーリングを完全に除去をして、新しいシーリングを打ち替えます。

タイルの浮きや剥がれ、ひび割れ…タイル張りの外壁はとても高級感があり、近年は特にマンションの外壁に使用されています。とても耐久性が高く汚れには強いとされています。しかしながら建設時の施工不良によりタイルの接着が甘く、剥がれなどが起こり、経年劣化と違う原因による症状もあるので注意も必要です。

…では修繕方法は?

①高圧洗浄でしっかりと表面の汚れを落とす。これだけでも住宅の美観は見違えるようになり、タイルの美観メンテナンスは容易です。

②タイルの接着不良を起こしている接着剤やモルタルの劣化を再度、付着、固定するためエポキシ樹脂を充填して固定させます。

③ひび割れや破損タイルは、既存タイルを剥がして新しいタイルを特殊アクリル樹脂などで固定させ補修をします。

以上が一般的な外壁の劣化とその修繕方法となります。

どのような外壁塗装業者にまかせればいいの?!

人生のうち住宅の外壁の塗装や修繕を何度も行うわけではありませんので、どのように業者を選べばよいのか不安になると思います。

「外壁の修繕もお願いしたはずなのに、表面だけの塗装で終わらせた。」

「相見積で業者を選んだが、安すぎる業者を選んだら追加、追加工事で高額な費用をかけてしまった。」

「近隣への配慮もなく、愛想が悪くて最悪なやっつけ仕事のようで、満足のいく施工ではなかった。 」

…などなど、失敗談は多くあります。

では、どのように外壁塗装業者を選べばよいのでしょうか?

何点か参考になるような方法を教えます。

相見積をするなら複数の業者から見積もりをもらう…複数の業者からの見積をもらうことによって極端に安い、高い値段もわかり、適正価格を把握できる。

・建物を建築した設計事務所やハウスメーカー、工務店などに依頼…お住いの住戸を建築からたずさわった業者です。外壁の素材を細部まで把握してるはずななので安心してお任せできハズ。ただし、よほどの信頼関係がない限り、建築時の担当者も時代の流れにより不在となり、お住いの住戸を詳しく知る者がいない可能性もありますので注意。

・業者の信頼性をチェックする…優良業者は発注内容をしっかりと確認して記録します。当然に見積段階で人としての人間性や誠実性が伝わり、契約前に工事担当者等の関係者を確認できればよいでしょう。

・口コミでの評判を聞く…近隣の実体験を口コミで聞き、満足度を調査します。金額の多寡の差はあるでしょうが、よほどの酷い業者は少ないでしょうから、いや少ないと思いたいです。近隣での評判が実績があるという部分ではしんらいできるのでしょうか。

外壁塗装の相場は?!

外壁の塗装や修繕を含めてかける費用相場はあるのでしょうか?

難しい答えとはなりますが、戸建やマンション戸あたり100万円程が目安となるのではないでしょうか。

これには経年劣化や建築時の初期不良の施工などの実際の住宅状態を確認しなければ妥当な費用は判断は付きません。

しかしながら、塗装のみでの施工で300万以上の費用は、しっかりとした確認が施工業者に対して必要でしょう。

なぜに費用のばらつきがあるのか?

それは…

①依頼する業者が塗装専門ではない…あなたの住宅をよく知る設計事務所やハウスメーカー、工務店などは塗装を得意とする専門家ではない可能性があります。注文を受けて下請けや孫請けといった塗装業者に依頼すると中間マージンがかかるため、その分費用は高くなります。

②繁忙期での依頼をする…塗装業者にも繁忙期と閑散期があります。通常の修繕工事業者には、春工事と秋工事という言葉があり、この季節は繁忙期となります。夏の工事や冬の工事では、塗装施工上の問題(特に雨季は最悪)もあったり、夏や冬に施工上はエアコンの使用がお客様にはできないといった問題があるため繁忙期の見積は費用が高くなります。

③そもそも見積内訳が不明瞭である…塗装業者への見積書の数量や材料について不明瞭であれば確認が必要です。施工を行うにあたっては足場の架設や養生、施工数量や仕様塗料のグレードといった実際の工事施工内容の内訳の確認をしなければ高額の可能性があります。内訳説明のない見積もりは不明瞭であり、正確性を担保できませんので注意が必要です。

④塗装についてなにも知らない素人の足元をみる…人生になんども依頼する工事ではありません。そこで素人の足元をみて高く費用を見積もる業者は悪徳と言わざるをえません。哀しいことですが少なからずこのような業者はいます。「今すぐに工事をしないと雨漏りがしますよ。」「ただいま、工事の割引中ですのでこの機会にぜひ」といったセールストークで安易にあなたを追い詰める不要不急の工事を迫る業者は論外です。

以上をもとにあなたの住宅の外壁施工が成功することを願ってお伝えしました。

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